背中ニキビのスキンケア方法

背中ニキビと顔ニキビの違い

顔にできるニキビと背中ニキビは種類が違います。
顔にできるニキビは、何らかの理由で毛穴に皮脂がつまり、ニキビ菌が繁殖することによって起きます。
対して背中ニキビは、毛穴の中に黄色ブドウ球菌や真菌が入りこみ炎症を引き起こすことによって発生します。

背中には、ニキビ菌原因のニキビができないわけではありません。
時にはニキビ菌原因のニキビと、黄色ブドウ球菌が原因のニキビが同時に発症することもあります。
このため冒頭に述べた「顔に出来るニキビと背中にできるニキビは種類が違う」は厳密には間違いで、「背中にはニキビ菌原因のニキビも発症するが、その他の菌が原因のニキビも発症する」のほうが正確な表現です。

背中ニキビの原因

背中ニキビの原因は、抜毛・キズ・髪の刺激・シャンプーの流し残し・汗の蒸れなどなど様々です

この他、ストレスや男性モルモンの過剰分泌などが原因になることもあります。
ステロイドが含まれた薬が原因になることもあるようです。

背中ニキビの治療法

ニキビ菌が原因にせよ、黄色ブドウ球菌が原因にせよ、毛穴の中で菌が繁殖し炎症を引き起こしているという点は同じです。
このため顔にできるニキビと背中にできるニキビの治療法はほとんど同じです。
菌の繁殖を抑える薬や炎症を抑える薬を塗ることで、完治を目指します。
ただし繁殖している菌は異なるので、塗り薬の種類は違います。
症状が軽い場合は、市販薬で治療するのも1つの方法です。

背中ニキビの治療方法として、ケミカルピーリングというものもあります。
これは薬剤を皮膚に塗り、古い角質を取り除く治療方法です。
塞がれていた毛穴の出口が広がるため、ニキビができにくくなる効果もあります。
また殺菌効果もあるため、ニキビ菌や黄色ブドウ球菌も殺菌してくれます。
「古い角質を取り除く効果のある薬剤は、刺激が強そうで赤ニキビが悪化するかも」という不安を持っている人がいるかもしれませんが、ケミカルピーリングは赤ニキビにこそ効果を発揮する治療方法です。
症状に合わせて薬剤を変えてくれるので、安心して医師に相談してみてください。

背中ニキビのスキンケア方法

背中ニキビのスキンケアのためには、殺菌作用のある石鹸で背中を洗うとよいでしょう。
シャンプーやコンディショナーなども流し残しがないように注意しましょう。
多くの皮膚科では、背中ニキビ治療のために殺菌効果やスキンケア効果のある薬を処方してくれます。
薬を塗ってくれる家族がいれば塗ってもらうこともできますが、一人暮らしの方で塗ってくれる相手がいない人は、道具を使って塗ることをおすすめします。
薬を塗る専用の道具も発売されていますし、スプーンの背などを使って塗ることもできます。
適切に薬を塗ることは治療の近道です。