ケミカルピーリングは保険外?

ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリングとは、皮膚に薬剤を塗り古い角質をはがす治療方法です。

ニキビが発生する原因の1つは、何らかの理由で毛穴の出口が塞がることです。

毛穴の出口付近の角質が固くなったり、皮脂がつまったりすると、毛穴の中に皮脂がつまってしまいます。

ケミカルピーリングでは、固くなった表面の角質や皮脂の蓋を取り除く効果があります。

ケミカルピーリングで毛穴の出口が広がると、毛穴に皮脂がつまりにくくなるため、ニキビの治療や防止につながります。

ケミカルピーリングは、白ニキビと赤ニキビ両方に効果がある治療方法です。

ケミカルピーリングは保険内?

ニキビに非常に効果的なケミカルピーリングですが、現在のところ保険適用外です。

このため皮膚科でケミカルピーリングを実施するときは、自由診療となります。

ニキビ治療そのものは美容目的ではなく治療目的として扱われます。

飲み薬や塗り薬など保険適用内の薬も数多くあります。

皮膚科でケミカルピーリングを実施するさいは、保険適用の治療と自由診療が併用して行える病院を選ぶとよいでしょう。

ケミカルピーリングは自由診療ですが、それ以外の薬が保険適用されて処方される可能性があります。

ニキビ痕にも効果がある?

ケミカルピーリングは、ニキビ痕にも効果があります。

しかしすべてのニキビ痕に効果があるわけではありません。

ニキビ痕は、シミのような痕や凹凸がある痕など種類が分かれます。

ケミカルピーリングの薬剤は、表面の古い角質しか剥がせません。

このため薄い色の痕には効果がありますが、はっきりとした濃い色の痕や、凹凸がある痕には効果が薄いです。

ニキビ痕の治療には、ケミカルピーリングよりもレーザー治療が効果的でしょう。

ただしレーザー治療は、ケミカルピーリングと同様に保険適用外となります。

すぐにニキビは治らない?

ケミカルピーリングはニキビに効果的な治療法ですが、直接的にニキビを治療するわけではありません。

古い角質を取り除くだけで、ニキビそのものは自然治癒力に頼る治療法です。

このためケミカルピーリングを実施したからといって、すぐにニキビが消えるわけではありません。

大体6~10回程度の治療で、完治を目指す治療方法です。

ケミカルピーリングの注意点

ケミカルピーリングは、薬剤で古い角質を取り除く治療方法です。

何らかの原因により角質が痛みはがれやすくなっている状態の肌に、ケミカルピーリングを実施すると、通常よりも厚く皮脂がはがれることがあります。

このためケミカルピーリングの前日は、肌をなるべく傷めないように脱毛やスクラブなどを避けましょう。

またケミカルピーリングを行った後の肌は、乾燥しやすくダメージを受けやすい状態です。

紫外線対策や保湿をいつも以上に丁寧に行いましょう。