漢方は保険の適用内?

ニキビは漢方で治療できる?

ニキビの治療は、塗り薬や飲み薬だけではありません。

実は漢方もニキビ治療に効果がある治療法です。

そもそもニキビとは、毛穴に皮脂がつまり、その皮脂をエサとするニキビ菌が活発になることで起こります。

ニキビ菌そのものは、健康な毛穴にも存在しています。

しかしエサとなる皮脂が少ないため、炎症を起こしたりしません。

ニキビが発生する原因は、皮脂の過剰分泌と毛穴付近の角質のつまりがあります。

皮脂が過剰に多く分泌されると毛穴に皮脂がつまりやすくなります。

皮脂が正常に分泌されている場合でも、角質が固くなり毛穴の出口付近を塞いでしまうと、毛穴に皮脂がつまってしまいます。

漢方が効果的なのは、この皮脂の過剰分泌に対してです。

皮脂の過剰分泌には様々な理由があります。

思春期という時期的なものもあれば、生活習慣の乱れや食生活の乱れ、もしくはストレスといった理由などもあります。

そう、ニキビは皮膚に発生するものですが、生活習慣や内臓などに原因が隠れていることもあるのです。

漢方は、西洋医学と違いニキビに直接的に影響を与える治療法ではありません。

身体全体のバランスを整え、間接的にニキビを治す治療法です。

西洋医学とは違い、根本的な治療を行える方法です。

漢方は保険適用内の治療?

ニキビには様々な治療方法があります。

その中には保険適用内の治療法もあれば、保険適用外の治療法もあります。

ニキビ治療のための、ケミカルピーリングやレーザー治療は保険適用外の治療法です。

しかし漢方は保険適用内です。

3割負担で、処方された漢方を受け取れます。

漢方治療をおすすめしたい人

漢方治療をおすすめしたいのは、西洋医学的治療でもニキビが改善しない人です。

厳密には、西洋医学的塗り薬や飲み薬で症状は改善するものの、いつのまにか新たなニキビが発生してしまう人。

もしくは治療を中断すると、再び症状が悪化する人などです。

体質そのものにニキビができてしまう原因が隠れているので、漢方の根本的な治療をおすすめします。

その他、体質や副作用が原因で服薬が続けられない人なども、漢方による治療がおすすめです。

ニキビに効果的な漢方

ニキビで処方される漢方は、以下のようなものがあります。

加味逍遥散(カミショウヨウサン)・龍胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)・清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

加味逍遥散は更年期障害の治療薬として飲まれることもありますし、当帰芍薬散は肩こりの薬として飲まれることもあります。

あくまで身体全体のバランスを整えることを目的としているため、ニキビ以外にも効果がある漢方です。

唯一ニキビに特化しているのは清上防風湯です。

こちらは思春期ニキビに効果がある漢方で、赤ニキビに効果があるといわれています。

症状によっては上記4つ以外の漢方が処方されることがあります。