レーザー治療の仕組み
ニキビ治療の1つに、レーザー治療というものがあります。
一言でレーザーといっても、種類によって治療方法が異なります。
1つは、レーザーで皮脂腺を破壊する治療方法です。
ニキビは、ニキビ菌のエサとなる皮脂が毛穴につまることで発生します。
レーザーによって、皮脂が分泌される皮脂腺を直接破壊することで、ニキビの原因となる皮脂を分泌できなくさせます。
もう1つはフラクショナルレーザーというレーザー治療です。
傷痕の治療などで使用されます。
皮脂に見えないほど小さな穴を複数開け、自然治癒を促します。
つまりは元の痕の上からさらに大きな傷をつけ自然治癒を促す治療方法です。
傷痕の他にも、凹凸になったニキビ痕などの効果も認められています。
フラクショナルレーザーはニキビ痕を取り除ける素晴らしい治療方法です。
しかし同時に肌を傷つける治療方法です。
このためレーザー治療した後数日は、肌がむくんだり、赤みが残ったりすることもあります。
その他レーザーによって、殺菌や血管の縮小などを促す治療方法もあります。
レーザーは保険適用内?
ニキビ治療は、保険適用内の範囲です。
しかし保険適用される治療は決められており、漢方・塗り薬・飲み薬ぐらいしか保険が適用されません。
レーザー治療は残念ながら保険適用外です。
しかし現在認められている保険適用内の治療には、ニキビ痕に効果的な治療法がありません。
今後法律が変わることで、レーザー治療も保険適用内になる可能性も考えられます。
またレーザー治療は自由診療でも、その他の治療は保険適用内ということもあります。
保険適用内の治療と自由診療の治療をうまく組み合わされれば、治療費を安く抑えることも可能です。
ニキビは早めの治療が大切
できればニキビ治療は保険適用内で安く治療したいものです。
そういう人は、白ニキビの段階で皮膚科を受診することをおすすめします。
ひと昔前は、保険適用内の薬は赤ニキビに効く薬だけだったのですが、現在は白ニキビの薬も保険が適用されるようになりました。
赤ニキビが悪化しニキビ痕ができてしまうと、治療方法も高額になります。
「症状もひどくないのに病院なんて」と考えず、早めに対処することで、総合的な治療費を抑えることができます。
また保険適用内で治療したければ、ニキビの悪化を防ぎましょう。
ニキビの炎症は刺激を与えるとひどくなり、炎症が広がると凹凸が残る痕となります。
なるべく掻かない、皮脂を押し出そうとしない、布の刺激などを避けるなどを守ると、ニキビ痕は残りにくくなります。